第二章*幕末を生きた男達

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その男と目があった瞬間、身体が固まってしまった。 凄まじい殺気だ… さっきの忍者とは比べ物にならないくらいの… 私は無意識のうちに手をギュッと握り締めていた。 怖い... ───────── (…ぁ) 和月さんの手が震えてる。 これもそれもこの狼のせいですねぇ… 「土方さん!和月さんが怖がってますよ?殺気しまって下さいよぉ」 私はニコニコと笑いながら土方さんに言ってやりました。 …あれ??和月さんこっちみて青ざめてますねぇ…一体何故なんでしょうか?? ──────── 「土方さん!和月さんが怖がってますよ?殺気しまって下さいよぉ」 私が震えていると、沖田さんがそう言ってくれた どうやら凄い目で睨んでる人は土方と言うらしい。 でもそんな事より… (怖い怖い怖いィィ!!!) 沖田さんこそ殺気が漏れまくってますから!! 終えるなら終ってください!! 私の思いを無視して、会話は続く。 土方は沖田を睨んだ。 「…和月?コイツの名か..?」 沖田さんは「はい♪」と言った。 「名は和月 恋歌さんだそうです♪」 沖田さんがそう言うと土方さんはもう一度私を見る。 「…おい…オマエ」 「…は‥ぃ」 あまりの怖さに上手く声が出ない。 「オメェ…何者だ…」 そう言うと土方は自分の腰にある刀に手を持っていく。 ・・・・・刀に手をやる ・・・刀? 「カ…カタナぁァァ?!?」 私は目を見開き叫んだ。 …それはもう悲鳴の如く。
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