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その男と目があった瞬間、身体が固まってしまった。
凄まじい殺気だ…
さっきの忍者とは比べ物にならないくらいの…
私は無意識のうちに手をギュッと握り締めていた。
怖い...
─────────
(…ぁ)
和月さんの手が震えてる。
これもそれもこの狼のせいですねぇ…
「土方さん!和月さんが怖がってますよ?殺気しまって下さいよぉ」
私はニコニコと笑いながら土方さんに言ってやりました。
…あれ??和月さんこっちみて青ざめてますねぇ…一体何故なんでしょうか??
────────
「土方さん!和月さんが怖がってますよ?殺気しまって下さいよぉ」
私が震えていると、沖田さんがそう言ってくれた
どうやら凄い目で睨んでる人は土方と言うらしい。
でもそんな事より…
(怖い怖い怖いィィ!!!)
沖田さんこそ殺気が漏れまくってますから!!
終えるなら終ってください!!
私の思いを無視して、会話は続く。
土方は沖田を睨んだ。
「…和月?コイツの名か..?」
沖田さんは「はい♪」と言った。
「名は和月 恋歌さんだそうです♪」
沖田さんがそう言うと土方さんはもう一度私を見る。
「…おい…オマエ」
「…は‥ぃ」
あまりの怖さに上手く声が出ない。
「オメェ…何者だ…」
そう言うと土方は自分の腰にある刀に手を持っていく。
・・・・・刀に手をやる
・・・刀?
「カ…カタナぁァァ?!?」
私は目を見開き叫んだ。
…それはもう悲鳴の如く。
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