第一章*現代

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─学校帰り─ 恋歌は学校で親しげに話していた女と一緒に帰っていた。 「はぁ~…もうすぐ期末だねぇ…幕末とかマヂ解んないよぉ~;;なんだっけ?近藤…なんとかとかさぁ…」 そう言うと友人はため息をつき恋歌を見る 「恋歌はちゃんと勉強してん……恋歌?聞いてる?」 友人の問いに答えず恋歌はただただ下を向きボーっとしていた。 その瞳に光は無い。 「恋歌ぁこっちの世界に戻ってこぉい」 そう言うと恋歌の目の前で軽く手を振り、顔を覗き込む。 「…ぇ?」 恋歌の意識がこっちへ戻ってきたらしい。 だがやはり瞳に光は無く、今にも泣き出しそうな表情をしていた。 そんな恋歌を見て、友人は「ハァ…」とため息をつく
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