3613人が本棚に入れています
本棚に追加
沖「はいっ。これは土方さんの豊玉発句集と言う句集です♪すっごく意味深い良い句なんですよぉ♪」
山崎は沖田の言葉にブッと吹き出した後ゲラゲラと笑った。
近「ほぅ…歳が…しらなかったなぁ。一体どんな句集なんだい?」
沖田はニヤリと笑った後、句集を広げた。
沖「僕が一番気に入っている句は~…これですね♪」
そう言うと本をめくるのを止め、近藤に見せた。
近「ん?…何々『梅の花 一輪咲いても 梅は梅』…」
近藤は句を読み終わった後「えっと…」とコメントを探すが良い言葉が見つからなかったらしい。
山南は肩を震わせながら必死に込み上げてくる笑いに耐えていた。
恋歌「それって…『志れば迷いひ 志なければ迷わぬ 恋の道』って句ありません…?」
恋歌の質問に沖田は固まる。
沖(なんで…)
この事を知ってるのは自分と山崎くらい…なのに何故…?
沖田の顔に出てたのか恋歌は「あぁ!」と言いながら説明を始めた。
恋「あの句未来では結構有名なんですよ~?(忘れもしない…新選組大好きとかほざく教師にテスト出されたんだよな…あの時はこのバカっぽい句誰が書いたんだよとかマジギレした記憶あるし…。)」
それを聞いて沖田と山崎は土方を可哀想に思ったと同時に恋歌が本当に未来から来たんだと言うことを改めて実感した。
そして恋歌は(私が思ってた下手くそな句ってあの鬼の句だったんだ)と一人心の中で笑っていた。
最初のコメントを投稿しよう!