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「涼、本当にその高校に行くのか?」
夕焼けでオレンジ色に染まった顔をこちらに向けて、心配そうに、ちょっとだらしない顔をしながら俺に話し掛けてくる奴
草原 響は俺に対して何時も過保護だ
(これも10cm以上の身長差のせいなのか?
・・・何時か追い越してやるっ!)
『当たり前だろ』
今まで何のために勉強してきたと思ってるんだよ、こいつは
「でも、危ねぇって、絶対
俺と同じ高校に行こう?高校でも一緒にサッカーしようぜ?」
『・・・は?危ない・・・?』
「ぁ、いや・・・」
今日は何時もより空気が乾燥していて色んな所でバチバチ(静電気)するし、
何より寒くて顔がヒリヒリする
寒がりの俺には、今日という日は結構堪える
俺達は今、中3の冬を迎えようとしている
俺と響は小さい時から本当に仲が良くて、何時も一緒にいた
だから幼稚園も小学校も中学校も同じ
そのためか、
前から響には同じ高校に行こうと誘われていた
けど、
俺はちゃんと行きたい高校が決まってる
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