放課後。

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危険だとわかっていながら 僕は興味本位で 酔っぱらいのおっさんに 話しかけてみた。 「おっさんうるせーよ」 「なんだとくそぼーず」 いきなりくそぼーずと言われて腹がたった。 「一応ここ住宅街だぜ? うるせーんじゃねーの?」 「いちいちうるせーんだよ くそぼーずが。」 わざわざ人が親切に注意して やってんのにまたくそぼーず っていいやがった。 「とにかく住宅街なんだから 静かにしろよ」 喉も乾いたし話してても 腹がたつだけだったから さっさとこの場から立ち去ろうとした。 が、そのとき… 「なぁぼーずよ 確かにこんなとこで 騒いでたら迷惑だよな… ごめんよ。」 と急に謝ってきた。 でも早くサンクスに行きたかったから 「わかればいーんだよ。 じゃあ俺買い物あるから。 じゃ。」 と言った。 が、おっさんは 「買い物って何か買うんだ?」 と聞いてきた。 取りあえず正直に 「飲み物とポテチ。」 と答えた。 するとおっさんは財布を取り出し、 なんと1000円札を僕によこした。 「おっさんなんだよこの金?」 「さっきは悪かったからな。 これで好きなもの買え。」 おっさんは1000円札を置いて 逃げるように立ち去った。 僕は遠慮無くサンクスで好きなものを買った。
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