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同じクラスになって。
お互い違うタイプだったのに、ある日を境に急速に仲良くなった。
ぐいぐい距離を縮めてくるあいつに面食らいながらも、自分の中の堅く閉じたはずの扉が開いていく、そんな奇妙な感覚を楽しんでいる俺が居た。
そしていつしか、あいつに対して特別な感情を抱くようになっていた。
けれど、それに先に気付いたのは当の俺ではなく、あいつで。
「お前、俺のこと好きやろ」
おん、好きやで?
自覚のなかった俺は、突然のあいつの質問にケロリと答えた。
今も忘れない。
あいつの傷ついたような表情。
好きやって言うたのに。
何でそない泣きそうな顔すんねん。
俺は、とことん鈍感で。
あの頃のあいつの気持ちには何一つ気付いてやれなかった。
気付こうともしなかった。
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