ブレイクガラスガール

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あたしのクソみたいな失恋についての話は、ここではしない。 おいおいわかることもあるだろうし、誰もクソについての真面目ぶった考察など聞きたくもないからだ。 それより、あたしと境遇を同じくするような津々浦々の失恋少女たちのためには、あたしがどうやって生きるようになったかの話の方が実になるだろうと思うから。 顔のない、透明な少女たち。 少女が少女であるということを、顔以外の部分で判別される不幸な少女たち。 そう、あたしもまさにその一人だった。 だから、話はここから透明肉人形楽団の物語に切り替わっていく。
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