罷り通る

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「自分の部屋…ってわけでも無いんだけど…ってあれ…?」 自分以外誰もいない生活感溢れる小部屋で、気付いた。 「私…どこに住んでるんだっけ…?誰が親だっけ?学校何処だっけ?友達いたっけ? …わたし、誰なんだっけ?」 そう気付いた瞬間に項垂れた背中は語る。 気付かなければ良かった、本当に自分がこんな状態だとは知らない、完全なる無知のまま消え去りたかった。 そう思い、立ち尽くすのみなのだ。
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