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(……)「今日から高校生活か~」
空を見上げながら通学しているこの少年の名前は名残雪蒼空(なごりゆきそら)。
今年から神楽町にある県立校、樫和木高校(かしわぎこうこう)に通うことになった。
(蒼空)「着いたら先生に言っとかないとな~
無断で悪鬼を倒しに行くと怒られる可能性大だからな~」
悪鬼とは百八の煩悩などが具現化した所謂鬼のようなものだ。
(……)「おーい!!蒼空~!!!」
後ろから追いかけてきた少年は蒼空と幼馴染みの天宮鷹哉(あまみやたかや)である。
(蒼空)「おう鷹哉!?
お前も同じ高校だったのか?」
(鷹哉)「お前な~……
一緒の小・中と通ってきて知らないって言うのは可笑しいだろ!?
って言うかこの前言っただろ!!」
蒼空は思い出せないのか腕組みをして首を傾げた。
(鷹哉)「はぁ~……まぁいいや
お前着いたら先生に言いに行くんだろ?」
蒼空は腕組みを解きコクりと頷いた。
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