No.0 理想

3/7
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
「今日も『特訓』か?」 どこからともなく現れた銀髪黒目の少年が、棒を振り回している少年に声をかけた 「ああ。早く先生に認めてもらうんだ。…あ、そうだ。組み手しないか?」 動きを止めてから答えたその少年は、茶髪に黒目だ 銀髪の少年はふっと笑って言う 「ああ。手加減なしだ」 すると、茶髪の少年はにっと笑う 「当然」 と、そこにひとりの少女が現れる 赤髪黒目の少女 どうやらこの辺りでは黒目が多いようだ 「ライト、ノクト、ここにいたのね」 突然の少女の登場に、ライトと呼ばれた茶髪の少年と、ノクトと呼ばれた銀髪少年は驚いて目を向けた 「ティナか。今日は早いんだな」 茶髪の少年、ライトが笑みを浮かべて言った するとティナと呼ばれた少女も恥じらうように笑う 「先生に言われて来たの。『ライトとノクトを連れて来い』ってさ」
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!