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「は?」
ライトが固まる
ティナも同じだった
ノクトは真剣な表情で2人の反応を見ている
と、説明が必要だと感じたようで、口を開いた
「オレは、自分の理想を実現させたい。だから、これからは1人で行動する」
言い切った
ノクトははっきりと言い切った
そして2人に真剣な眼差しを向けた
しばらく、部屋を静寂が包んだ
町の中心付近にあたる協会
その宿舎には、虫の声さえ届かない
いつまでも続きそうな静寂
それを破ったのはティナだった
「なんで…?」
ノクトが口を開く
「俺は理想を叶えた「そうじゃない」
ティナがノクトの言葉を遮る
ノクトは驚いたような表情を見せる
状況が飲み込めずに硬直していたライトだが、ティナの声に驚いて我に返った
それほどはっきりとした物言いだった
「私が聞きたいのはそんなことじゃない」
ティナはまたはっきりと言う
言葉は強いが、今にも泣き出しそうな顔をしていた
それでも、意志のこもった力強い目をノクトに向ける
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