No.3 それぞれの役割

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「なんで"1人"なの?今までずっと3人で修業してきて…3人で秘密基地を作って……3人で魔獣と戦ってきた。ずっと3人一緒だったのに……なんで1人なの…?」 ティナの語調は徐々に弱くなっていた 言い終わると、ティナは顔を見せないようにうつむく ノクトは小さく唇を噛み締めた 本当は3人でいたい…… その気持ちを抑えるためだ これは俺の問題だ こんな危険なことには2人を巻き込めない… やがて決心したようにノクトは言った 「…俺は1人の方が動きやすいんだ」 非情なこのひとことは、2人の心に鋭く突き刺さる ティナは俯いたまま目を見開いた それはティナが図り知れないショックを受けたことを表しているようでもあった だが、俯いているためそれはノクトには見えていない 必要最低限のものしか置いていない簡素な部屋に、再び沈黙が訪れる ティナの頬にひとすじの涙が流れた それを見たライトは、抑えきれなくなって叫んだ 「ふざけんな!!!」
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