No.3 それぞれの役割

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ライトはさらに抗議をしようとしていた 少なくとも、今のノクトの言葉を聞くまでは 頭を下げたノクトの目尻に光る涙を見るまでは だが、もう今はその気持ちはずいぶんと小さくなっていた ノクトが2人に頭を下げる ノクトが2人の前で涙を流す どちらも初めてのことだった 「………っ!」 ライトは驚きを隠せず、言葉につまる ティナも驚いてノクトを見ていた ノクトは依然として頭を下げたまま やがて、ライトは観念したようにため息をついた 「………死んだら許さねぇぞ」 その言葉を聞いて、ノクトは顔を上げた 「分かってる」 ライトはしっかりとノクトの目を見据えた 「よし。だったら、しばらく我が儘許してやるよ。…ただし」 言葉を区切ったライトは、なおも真剣に言う 「我が儘言ったからには…途中で投げ出すのは無しだ」 ノクトは力強く頷いた 「ああ。もとからそのつもりだ」
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