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ノクトの言葉にライトは頷く
そしてティナを見た
「ティナ、ノクトはああ言ってるんだけど?」
ティナはすぐには答えない
俯いたまま、何かを考えているようだ
まだ険しい顔を崩してはいないものの、涙はもう消えていた
やがてティナは顔を上げた
弱々しい顔で、上目遣いをして言う
「…また、会えるよね…?」
ノクトは一瞬驚いたような顔を見せたが、すぐに微笑んだ
「ああ。次会うのは魔獣を全滅させたときだ」
"魔獣を全滅させたとき"その言葉に、また俯くティナ
いつになるか分からない曖昧な約束に、ティナは不安を覚えた
…ううん、ノクトなら、きっと…
それに、私達は私達で他のルートから手伝える
その考えが浮かんだとき、ティナの表情は自然と緩んでいた
「分かった」
ティナが顔を上げずに言う
それを見てノクトが謝る
「ごめ「謝るな。違うだろ?」
割り込んだのはライトだ
その言葉に、ノクトは目を見張った
そしてまた微笑みを浮かべると、言った
「そうだな。………ありがとう」
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