No.4 深淵と悲劇

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いつの間にかティナの背後にいた男性 ライトが噴水の方を慌てて見るが、やはりそこには誰もいない ライトには、それこそ"一瞬で"移動したように見えた 「速い………」 ライトが思わずつぶやきをもらした その男性は今、ライトを見ている 「おい、話は聞いてたか?確か……ライト、だったか」 「え!?なんでオレの名前知ってんの!?」 「……まあ、覚えてなくてもしょうがねぇわな」 驚くライトとため息をつく男性 その間にいるティナは、驚きを隠せないながらも男性から距離をとった つまり、ライトの隣に立った 男性は言った 「オレはガルっていうモンだ。カイにお前を引き渡したのはオレなんだ」 ライトの顔が一瞬にして曇る 「えっ!?」 ティナが声を出した それに対してライトは…… 真っ青な表情で下唇を噛み、うつむいていた
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