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キョトンとして立ち尽くすティナを見て、ガルが言った
「あんた、あの小僧の仲間みたいだな?カイが言ってた3人のうちの1人か?」
突然話かけられたことに驚き、ティナは慌てて答えた
「え、あ、えっと、たぶんそうです。その3人にライトがいるなら絶対です」
するとガルはいかつい顔に微笑みを浮かべた
が、すぐに笑みを消して言った
「そうか。カイの野郎はいつも言ってたぞ。"オレにはアイツを救えない"ってな。アイツってのは…さっきの小僧、ライトのことだ」
「え!?救えない……?」
何から……?
カイ先生でもできないことって……?
カイ先生はライトのことを何か隠してる……?
ティナは考えたが、分かるはずもなかった
分からないということを理解したのと同時に、その答えを持っているであろう人物に自然と目がいく
その視線の先にいたのは当然ガル
彼は、その何か決意のようなものを秘めた目を見て、ふっと笑った
「聞きたいか?あの小僧の過去を」
「はい。聞かせてください。ライトのことも、なぜあなたがライトの過去を知ってるのかも」
「…威勢がいいな。じゃあ悪いが場所を変えるぞ。街中でするような話じゃない」
街中でできない話?ライト……いったい……?
……ううん、覚悟はできてる
「……分かりました」
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