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その後、少年は少女の家に連れていかれた
少年は少女の家族に歓迎された
その日、少女の母親にごちそうを振る舞われ、ひょっとしたら生まれて始めてかもしれない手料理を食べた
その時、少年は再び涙を流した
すると、少女とその家族は少年が泣き止むまで、優しく微笑みながら言ってくれた
――"もう大丈夫"――
このひとことで少年がどれほど救われたろうか
それからは、毎日が楽しかった
遊び、笑い、時には怒ったり泣いたりすることもあった
でも、もう1人じゃない
その事実が、少年を常に助けた
そのおかげで、少年は心から笑うことができた
――そう、
あの事件が起こるまでは――
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