No.4 深淵と悲劇

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少女の家に着くと、少年はウキウキして扉を開けた 「ただい………ま……?」 "遅い!どこ行ってたの?" 膨れっ面で少女がそう言ってくれるだろうと思っていた が、今、少年は目の前に信じられない光景を目にしている 衝撃が走り、少年の頭が混乱する 少年は必死に凍りつこうとする頭を動かした あそこに倒れてるのって… どうなってるの? 何!? なんで!? どうして……? 少年の視線の先には、少女の父と母 ふたりが折り重なるように倒れていて、その周りには紅い液体 なんで……? なんで……!? そのとき、少年はそこに少女がいないことに気づく 少年は恐怖で言うことを聞かない足を無理矢理動かし、2階をめざした 少年には、目の前にあった出来事が現実感のない妄想に思えた 嘘であって欲しいという、淡い期待があった やがて少年は2階につく すると、ある部屋の扉が開いているのが見えた それは少女の部屋 もう少年には何も考えられなかった
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