見知らぬ場所

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突然だが俺は、周りの景色がとにかく真っ暗な場所にいる。自分の体だけが色彩を持つように見えるだけで、周りはとにかく暗闇。 そんな中に俺はいた。 俺はいきなり立たされている現状に意味がわからず首を傾げる。 あれ? さっきまでじいさんと話していて、そのあと魔物がいないか森をパトロールしていて……。 あ゙ぁ!! 思い出した!! 森の中で何やら突然黒い穴が空中にできたんだ。それを意味わからず触って……。 「はあ!?」 何がどうなってんの!? とりあえず俺は身体に異常はないか調べる。しかし身体は至って平常。 ただ、妙な浮遊感はある。言うなれば高いところから落ちている最中のフワッて感じがずっと続いている感じがしている。 俺は今落ちているのか、前に進んでいるのか、はたまた動いていないのかもわからない。 なんだったんだ。さっきの穴は……。穴って普通地面にできるはずなのに、空中にできた。 ありえない……よな。 ふと下を見てみると俺の真下に雷のような目視できる電気がビリビリと音を立てている。 「なんだありゃ」 その電気は定期的に音を立て、中心の歪んだ点に雷を送っているように見える。 それが数分繰り返されると突然電気は一際大きな音を立て、中心の歪んだ点は巨大化した。 歪んだ点は大きな穴のようになっていた。 そこに俺は吸い込まれるように落ちていく。 「うわぁぁぁぁ…………」 俺は無駄だとわかりながら手足をじたばたさせるが、それは意味を成さずにその穴に頭から吸い込まれていった。 そして次に俺が見たのは全体が茶色の土で、所々に緑色の草を生やした地面だ。 その地面に俺は顔面から落ちた。 「痛ッ!」 遅れるように身体が地面に打ち付けられた。 正直、痛いのもあるがこんな豪快に顔面着地した恥ずかしさの方が勝っている。 数秒俯せのままでいたが、埒があかないと思い、誰も見ていないことを祈りながら顔を上げた。
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