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ランジェリーショップを経営したい事。
下着も、ランジェリーも全て自分で仕入れして、販売もして。
内装もインテリアもこだわって。
ひとりひとりのお客様に、[極上の接客]をして。
“おひとりさま“のお客様でも、まるで友達とランジェリーを選ぶ様に楽しんで欲しい。
時にはお茶に来るだけでもいい。
でも、そんなお店はすぐに潰れてしまうから。
すごくいい立地にお店を出さなきゃ意味が無くて。
それにはいくらかかるか計算したんだけど。
直ぐに電卓のOFFボタンを連打した事…。
時間をかけて、杏に、非現実的な物語を熱く熱く語って聞かせた。
「その[極上の接客]にこだわる訳はー?」
BARカウンターのスポットライトの下。
杏はジンが半分になってしまったグラスの淵を中指の腹でゆっくりなぞりながら、たまに相槌を打って、たまに質問を投げかけてきた。
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