9432人が本棚に入れています
本棚に追加
/661ページ
沙織さんは、目を伏せたままの妖艶な表情で煙を肩越しに吐き出すと、時間制限があるみたいにバシバシ質問を投げつけてきた。
「ランジェリーショップ、やりたいんでしょ?」
「……はい。」
「今までなんでやらなかったの?店員とかなら、直ぐ出来るじゃない。」
「中途半端に、手を出したくなかったので…」
「完璧にやるには何が足りなかったの?」
「…、お金です。自分でお店を持ちたかったので。」
「そう。で、何でランジェリーショップなの?」
「好きなのは勿論ですが…、[極上の接客]に憧れて。ランジェリーにお金をかける人に…通用する接客がしてみたいんです。」
「ところであなた……、[行為]は好き?」
「………え?」
「知らばっくれないで。ここにはオンナしか居ないんだから、早く答えて。」
「……好きです。」
「上等。」
.
最初のコメントを投稿しよう!