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朝の静寂が、必要以上に無駄な緊張を掻き立てる。
いくらなんでも、冷静になって考えてみればここ2、3時間に起きてる事が、私の中ではひたすら異常。
目の前のベッドに座る男、リヒトは依然、
うん…、これ、機嫌が悪いまま。
声をかける事も、
手を伸ばす事も、躊躇う。
大きな溜息の後、リヒトが片目に力を込めて私を見上げた。
「…いつまでこうしてんだよ?」
テストは既に始まっていた、らしい。
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