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大きな観葉植物の下。
ひたすら、考え付く事全ての[サービス]をリヒトに落とし込んだ。
彼はずっと視線を逸らす事もなく、その目が漏らさず追うのは私の一挙一動。
熱い息が交差する事もなく、
結局口付けを交わす事も、なく。
リヒトはどんな行為を仕掛けても、ずっと何かを考えているような”上の空”だった。
プライベートだったら、
私、絶対怒って帰るレベル。
でも、ね。
がんばった。
相手に委ねるだけ、悦んで貰おうなんてちょっとも思わない、そんな[行為]しか知らなかった私は、
リヒトの事だけを考え、自分の快楽を封印して、
じんわり滲む汗を、少しだけ気にした。
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