[起]承転結~テスト

9/16
前へ
/661ページ
次へ
大きな観葉植物の下。 ひたすら、考え付く事全ての[サービス]をリヒトに落とし込んだ。 彼はずっと視線を逸らす事もなく、その目が漏らさず追うのは私の一挙一動。 熱い息が交差する事もなく、 結局口付けを交わす事も、なく。 リヒトはどんな行為を仕掛けても、ずっと何かを考えているような”上の空”だった。 プライベートだったら、 私、絶対怒って帰るレベル。 でも、ね。 がんばった。 相手に委ねるだけ、悦んで貰おうなんてちょっとも思わない、そんな[行為]しか知らなかった私は、 リヒトの事だけを考え、自分の快楽を封印して、 じんわり滲む汗を、少しだけ気にした。 .
/661ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9430人が本棚に入れています
本棚に追加