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ヘタだったのか…
私が嫌いだったのか…
身体を売る女に軽蔑してるのか…
結局、[サービス]に痺れを切らせた、リヒトは彼のやり方で擦り切れる程、私を抱いた。
胸元に広がるのは、沢山の赤い痕。
リヒトがもたらした初めての[絶頂]は、私が本当に好きな人と交わった時に得られるものだと、信じて疑わなかったのに。
はは、リヒトって。
正直リヒトが、よく解らない。
彼の[最中]に発したひとことが…頭を過ぎっては、またすぐ戻って来る。
「背伸びしちゃって……まったく。」
疲労で朦朧としていた私の耳元。
そっと囁かれたのは、今までとはまるで違う声質。
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