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「リヒト…?違う、人みたい…」
息も絶え絶え、胸の一番上に立ち昇った想いを伝えた。
少し目を伏せると、リヒトはまたあの冷たい眼差しにシフトして、その指はぼけっと見つめていた私の前髪を掴み、ぐっと顔を接近させた。
「頑張った倫子には、…ご褒美だな」
ご褒美?
次の瞬間、
リヒトは何故か彼のやり方で[行為]を一から繰り広げた。
ご褒美と呼ばれたソレは、明らかに今までのものとはかけ離れた…コレがホントの[行為]と言うものならば、「私は処女」だったのかも…とバカな考えを巡らせながら、
自分の口から漏れる声は聞いた事がないくらい、甘く艶やかで。
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