9433人が本棚に入れています
本棚に追加
/661ページ
絶対、夢だと思ってた。
当たり前だけど、目が覚めたらこれは知ってるベッドだし、天井には小さな小さなシャンデリアがぽつんと浮いていて、
それは紛れもなく、わたしの部屋で。
でも、
悲しいかな、あんまり好きじゃない彼氏では経験したことのない、下腹部の重さ。
思い出せば鳥肌が立つ、リヒトがもたらした甘い痙攣。
布団をめくって胸を覗けば、てんこもりのキスマーク。
そして…杏からの着信。
私が泥の様に眠っていた間、
もう、事態は動き始めていた。
.
最初のコメントを投稿しよう!