信じられない告白

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ムニャムニャ…ん?8時か……え?はっっ8時?10時に喫茶店『楓』だったよね。急がなきゃ! … …… ……… ~10時、喫茶店『楓』にて~ カランカラン… 「…お父さん。話って何?」 「少し言いすぎたかな。少々怒っているようだね。」 「だって、夏樹の事悪く言うから…」 「ちがう!夏樹君はいい子だと思ってる!」 「だったらなん…『思ってるけど…』」 2人の間に30分ほど、沈黙が続く… 重たい口を先に開いたのは、お父さんだった。 「…あ、のな。お前に言うこと…隠していた事が2つある。」 「2つ!?隠し事なんてしてたんだ。」 「ごめんな…。それを今から話すよ…。」 お父さんが言うには、1つ目の隠し事は、今の母『美井』が再婚で、本当の母ではないらしい。 でもそのことは、偶然見つけたアルバムを見て知っていた。(その事を言ったらお父さんは、狐につままれた様な顔をしていた。笑) 名前は、『空良』(そら)と言うらしい。 2つ目は、流石に驚いた。 それは、お父さんが夏樹と付き合うのを否定していた理由にもつながった。 なんと、本当の母、空良は夏樹と同じ病気で、私を産んで1年後に亡くなったらしい…。
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