信じられない告白

4/5
前へ
/33ページ
次へ
「お父さん…。だから夏樹とのこと、否定したんだね。」 2人の間に重たい空気が流れる───。 「…あぁ、うん。応援してやりたいんだけどなぁ。ソラは、未来にとっての夏樹くらい…いゃ、それ以上に好きだったよ。治るって…絶対この幸せが一生続くって思ってた。けど……くっっ。ぅぅう………。こんな思いを娘にはしてほしくなかったんだ!」 あ…。 なんか言わなきゃ…… 「お父…さん。」 初めて見た、お父さんの涙だった。 それほど、空良さんを…母を愛していた。忘れられないほど、いとおしかったのだろう。 「…っ。決めた!」 「…?」(声にならない驚き。) 「私、お父さんみたいになる。だから、この恋を諦めない!お父さんみたく、夏樹の病気が治るのを信じる!だって医療は今現在、進化しつづけてるんでしょ?だったら、この世界の何処かに、治る方法があるって信じるよ。」 「その結果、将来、未来が傷ついても…か?」 え?どうゆう事だろう。 「…ぅん!!」 ―だったら、1つだけ約束してくれ。 たとえ、自分が望む将来…結果が訪れなくても、いくら泣いたって、いくら落ち込んでもいい。ただ、運命に逆らって死のうとするなよ…。―
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加