報告

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─未来side─ あの、お父さんと一緒に写ってた人、お父さんの姉か妹だと思ってた。 本当のお母さんだったんだ。 でも、分かる気がする。 あの写真見ると、落ち込んでる時は元気がでたし、落ち着いた。 お母さんだったからなんだ…。 「お母さん。一緒に出掛けたりとか、料理作ったりとか、ケンカもしたりとか…やってみたかったな。」 ポツリ…と、写真に向かって話してみる。 う…。ぐすん。 ─あ…。泣いてる─ その後私は、どのくらい泣いていたのだろうか… 気付いたら、寝ていた。 「あ。もぅ、7時だ。」 「未来~。起きてるの?ご飯だょ~。」 「はーい。起きてるよ!今行くから。」 一緒に出掛けたりとか、料理作ったりとか、ケンカもしたりとか、空良さんの方とは、出来なかったけど、美井となら出来る。 本当のお母さんじゃなくても、美井はお母さんで…。 この写真の人が母で、美井は、他人なのかもしれない。 けど、私はお母さんとしか思えない。 だから、泣くのは最後。 お母さんが傷つくだろうから。 また、あんな顔させちゃうから。 絶対にこの写真を見ても泣かない。 いや…もう、見ない。 タイムカプセルとして、埋めておこう。 どうしようもなく、辛くなって、どうしても駄目な時に、掘り返して、この写真… いや、アルバムをみる。 その時まで……オヤスミ。
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