序章

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三つの大国に別れ日々戦乱が繰り返されているオルガ大陸。ここが私たちが住む星なのか、それとも違う星なのか、はたまたこの話がはるか昔の話なのか、遠い未来の話なのかを私たちが知る術はない。ただひとつそれぞれの信念を胸にそれぞれの戦いに赴き、そして名も無しに散っていった者、平凡にその生涯を終えたもの、英雄として語り継がれたもの達が確かにその世界には存在していた。 ここはオルガ大陸のちょうど中間に位置する平原、ヤムル平原。ここは長きに渡りどの国も支配することが出来ず、絶えず争いが続いている地だ。 そこかしこで剣が出す火花、空を覆う無数の矢、咲き乱れる魔法たちでにぎわうこの地を、風のように走る二頭の馬とそれに乗る二人の青年がいた。
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