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『着いた♪』
「やっぱり、
こっちは広いね~!」
うちの大学は
キャンパスが別れてて
文系は京都、
理系は滋賀にある。
学園祭は毎回
1日目が滋賀で、
2日目が京都で行われ、
1日目のこの日は
京都駅から電車で
隣りの滋賀県へ
やって来たのだ。
私が通う
京都キャンパスは、
情緒溢れ
まさしく大学って
感じがして、
創が通う
滋賀キャンパスは、
広くて綺麗で
アメリカンな
感じがする。
「あれ食べたい~」
『おいしいねぇ』
「次は…」
と、食べて飲んで
歩いて
食べて飲んで
休憩して、
すれ違う友達と
飲み直して…と、
特別することもない
うちの学祭は、
友達が友達を呼び
結局毎年
かなり大勢の
飲み食い処になる。
この日も
出会い探しは忘れ、
美香と
仲間たちと
食べ飲み放題。
やがて日が暮れ、
花火が上がる。
まわりの
カップルをみて、
少し
彼氏が欲しくなる。
「まこちん、
出会いだ!」
美香に手をひかれ、
今更ポッチャリを探す。
『明日、
京都のポッチャリ
探そうよ~』
「いない~いない~」
『美香ちゃん、
竹山はいないよ~』
「え~?!
…あ!!」
『いた?竹山』
「違うけど…あぁぁ」
美香が
マズイ顔をした。
美香の視線の先には、
創がいた。
女の子と話す
創をみて、
あの子が浮気相手だと
直感で
わかった。
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