玉木宏とまきﾁｬﾝ

元カレ

「まこちん？」

『全然だよ、
別れたもん』

「大丈夫？」

『うん♪行こう』

ポッチャリの

オシャレなＢ系探しは、

いつの間にか

カンニングの
竹山探し。

『もう帰る？』

「うん、明日だ！」

そのまま
美香に手をひかれ

バス停にむかって
歩いていたら、

右手が

思い切り後ろに
グッとひかれた。

『へ？』

友達かと思って
笑顔で振り返ると、

息をきらした
創がいた。

『まこ…いた…』

よっぽど
走ってきたのか

腕を掴んだまま

息をハーハーしてる。

一息ついて

『ほんまごめん…
ほんまにゴメンな…』

「腕、離して。
痛いよ…」

『いやや』

創が
真面目な顔をして

口を開こうとした瞬間、

創の後ろには、

私より

ずっと
背の小さい女の子が、

息を切らして
立っていた。