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自分のことで頭がいっぱいで、
これっぽっちも周りのことなんて
見ていなかったから、
亜由美に言われるまで
全く気づかなかったのだ。
確かにそうだ。
何で何も聞いてこない?
何故、何も言わない?
それだけじゃない。
思い返してみれば、
元気がなかったのは私だけじゃ
なかったような気がする。
パパとママは、何か知っている?
だから敢えて何も聞かなかったのか?
敢えて何も言わなかったのか?
そんなことを考えながら家に帰った。
だけどその時考えていた疑問は、
次の日にかかってきた彼からの
久しぶりの電話で消えた。
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