暗雲

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自分のことで頭がいっぱいで、 これっぽっちも周りのことなんて 見ていなかったから、 亜由美に言われるまで 全く気づかなかったのだ。 確かにそうだ。 何で何も聞いてこない? 何故、何も言わない? それだけじゃない。 思い返してみれば、 元気がなかったのは私だけじゃ なかったような気がする。 パパとママは、何か知っている? だから敢えて何も聞かなかったのか? 敢えて何も言わなかったのか? そんなことを考えながら家に帰った。 だけどその時考えていた疑問は、 次の日にかかってきた彼からの 久しぶりの電話で消えた。
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