cat。1

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呼ばれたから近寄って見ると・・・ 「ねこ?」 マルと大倉の前に三匹の子猫。 「だいぶ弱ってんねん」 「けど、触らしてくれへんの」 明らか敵意剥き出しの黒と灰色の子猫。 白いのは後ろでぐったりしとる。 「もしかして連れて帰るつもりか!?」 「なんで?アカンの?」 「村上くん!こんな弱ってる子猫をほっとくつもりですか!?」 「ぐっ・・・」 そや、こいつは動物苦手やったっけ? なんて考えてる間も足元からすごい視線。 ストンッ ビクッ いきなりしゃかんだら子猫がびくついた。 「お前ら白いの守っとんの?えらいなー。・・・けどな?早うその白いの手当せんと大変やで?」 ちらっと白いのを見る黒と灰色。 通じとんの? 「うちにこんか?」 「よこ!?」 後ろから抗議の声がかかるけど無視。 「どないする?」 こっちを見る赤と黄色の目をじっと見つめる。 『にゃ・・・』 か細い声やったけど了承ととっとこ。 つーわけで、いそがな! 「マル、大倉」 「「はぁーい」」 ひょいっ×3 とりあえず家に急ご!
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