1人が本棚に入れています
本棚に追加
「相澤さんが育ててるの?」
名前を呼ばれたことにさらに驚いた。
あたしに、
あたしに話しかけてくれる人がいたなんて。
嬉しいのか不安なのか、
とにかく泣きそうだった。
声を出せなくて、
とりあえず大きく頷いた。
「そうなんだ~。いっつもここ来てるもんね~」
いっつも…?
あたしなんかを、
あたしなんかを気にかけてくれてる人がいるなんて。
「あ、ありがとう…」
気付いたときにはもう声が出ていた。
「…?」
あ、
絶対おかしい子だと思われた…。
「こちらこそ、ありがとう」
…?
最初のコメントを投稿しよう!