01.校舎の窓ガラス

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「相澤さんが育ててるの?」 名前を呼ばれたことにさらに驚いた。 あたしに、 あたしに話しかけてくれる人がいたなんて。 嬉しいのか不安なのか、 とにかく泣きそうだった。 声を出せなくて、 とりあえず大きく頷いた。 「そうなんだ~。いっつもここ来てるもんね~」 いっつも…? あたしなんかを、 あたしなんかを気にかけてくれてる人がいるなんて。 「あ、ありがとう…」 気付いたときにはもう声が出ていた。 「…?」 あ、 絶対おかしい子だと思われた…。 「こちらこそ、ありがとう」 …?
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