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「目覚めましたか?」
ニコリと笑いながら話しかけてくる。
「あの、ここはどこですか?」
「ここは京の都です。私は藤原淳行と申します。はじめまして。」
にこやかに話してくる藤原さん。
ちょっと笑顔が素敵!
なんて考えてる場合じゃなかった。
「ふじわらさん?私は園子「知っています。」
私の話にかぶさって話してきた。
「あなたは、選ばれてこの世界にやってきたんですよ」
「は?」
すげー意味解んないし?何言ってるの?藤原さん!
「園子。不思議に思うのもわかりますが、もう物語は始まってしまいました。あなたがこの紫の主人公です。そして、」
「ちょっと待って!意味解んないし!何かのドッキリなの?」
パニックになり叫んでしまった私。
私、紫の本に入ってしまったの?コレって本の呪い?
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