**Ⅱ**

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「目覚めましたか?」 ニコリと笑いながら話しかけてくる。 「あの、ここはどこですか?」 「ここは京の都です。私は藤原淳行と申します。はじめまして。」 にこやかに話してくる藤原さん。 ちょっと笑顔が素敵! なんて考えてる場合じゃなかった。 「ふじわらさん?私は園子「知っています。」 私の話にかぶさって話してきた。 「あなたは、選ばれてこの世界にやってきたんですよ」 「は?」 すげー意味解んないし?何言ってるの?藤原さん! 「園子。不思議に思うのもわかりますが、もう物語は始まってしまいました。あなたがこの紫の主人公です。そして、」 「ちょっと待って!意味解んないし!何かのドッキリなの?」 パニックになり叫んでしまった私。 私、紫の本に入ってしまったの?コレって本の呪い?
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