**Ⅱ**

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******* 暖かい日差しが、私を包んでいるような感覚がした。 ゆっくりと瞼をあけると、見慣れない天井が見えた。 私、どうしたんだっけ? 周りを見回しながら今の状況を考えてみる。 ・・・、・・・・・・、・・・・・・・・・ハッと気づきいきなり起き上がった。 「ここ、どこ?」 和室の板の間に気づく。 私は着物をかけられねせられていたようだ。 これ、几ちょう? 源氏物語の絵巻に書かれているようなこの部屋。 夢でも見ているのだろうか・・・ 思いっきり両手で頬を叩いてみた。 バチンッ ・・・・・い・・痛い・・・ 「痛い、夢じゃない!」
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