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空には、満月が浮かんでいた。
そんな夜に、少年が腰に長剣を携え音もなく歩いていた。
年の頃は16と言ったところだろう。
しかし、顔付きや纏う雰囲気は年相応の幼さを感じさせない。
顔立ちはといえば、老けているわけでもなく、整っていて美少年と呼べる容姿。
それに加え、身長は180程ある長身で、黒衣に身を包み、口には堂々と煙草をくわえている。
暫く歩いて、寂れた公園に辿り着くと立ち止まる。
すると、それを待っていたかのように背後から何かが襲い掛かる。
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