引き金

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佐藤さんはかなりのゲーマーだ。 家には筐体がある。基盤も沢山。 大学時代には同人ゲームを幾つか創っていたようだ。 そんなことがありアメリカンドッグが揚がる間ずっとゲームの話をしていた。 いつの間にか岬も参加している。 バイト君が揚がったばかりのアメリカンドッグを袋に詰める。サービスということで2本ある。 その作業をぼんやり眺める。 運ちゃんと入れ違いでグラサン、マスク、コートを着て勢いよく入店する男が現れた。 手にはボストンバックを持っている。 「動くな!」 男はそう言って懐から何かを取り出した。拳銃だ…。 佐藤さんはカラーボールを手に取ろうとしたが銃口を向けられ諦めたように手を挙げた。 岬は俺の後ろに隠れさせた。
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