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「ッチ…湿気てんな。合わせて4500円しかねぇじゃねぇか」
一人の金髪に黒メッシュを入れた学ランの青年が呟いた。
その周りにはボロボロの青年とは違う制服のヤンキーが4人、地べたに倒れていた。
青年は周りを見渡すと溜め息をつき、胸ポケットからタバコを取り出すと火を付け息を吸い込んだ。
そして吸い込んだ煙を一気に吐き出した時、彼の携帯から着信音が鳴りだした。
「あぁ…誰だよ、こんな時に電話するバカはよぉ」
そう思い携帯を開くとディスプレイには信治とゆう名前が映し出されていた。
青年は一息つくと携帯の着信ボタンを押し耳へと携帯を持っていった。
「んだよ信治、学校行ってんじゃねぇの?」
『和弥が遅いから電話したんじゃねえか』
「んで何か用事?」
和弥はめんどくさそうに応えると、電話越しから盛大な溜め息が聞こえてきた。
『とりあえず報告をな。今日転校生が来たぞ、しかも結構可愛いときたもんだ。和弥も学校来て見てみろよ』
その報告に和弥はタバコを一息吸うと煙を吐き出し答えた。
「わりぃ今日俺パスだわ。明日大事な用事があるんでな」
『例のあれか?』
「あぁ…」
『お坊ちゃまも大変だな』
「それ次言ったらシメるぞ」
少しキレ気味にゆうと電話越しにごめん、ごめんと信治は謝り明日は来いよと言い残し電話を終了させた。
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