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電話をポケットにしまった和弥は自分のバイクの傍まで来るとシートに跨りエンジンをスタートさせ家へと帰っていった。
~学校サイド~
和弥が他校の生徒と喧嘩をしている頃、学校ではささやかなイベントが始まっていた。
教室のドアが開き教師が入ってくると生徒は皆自分の席へと戻っていった、一人を除いて。
「こら、信治!!さっさと席に着かんか!!始まるもんも始まらんだろ」
「んだよケチケチすんなよ阿部ちゃん、一年からの仲だろ」
「いいから席に着け。今日は転校生が来てるんだ、少しは大人しくせんか」
転校生とゆうワードを出した瞬間、信治は瞬く間に席に付き目を輝かせた。
「阿部ちゃん、女か!!?」
少しテンションが上がりきった信治を見て教師は嘆くが、その質問に首を縦にふると信治はイェーイと叫び更にハイテンションになった。
教師もとい阿部ちゃんは溜め息をつくと一度咳払いをして扉の向こうの生徒を呼んだ。
「さぁ入ってきなさい」
その一言で皆の視線は入り口へと集中した。
そして入ってきた転校生を見てほとんどの男子が見惚れてしまっていた。
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