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「うわぁぁ‼」
もはや勝負は圧倒的だった。
シャバンテが攻撃に移ろうとすると、ローリングサンダーがシャバンテを威嚇する。
「行きなさい…」
亜紀が小さくいい、シャバンテは背を向け、撤退する。
遠くに過ぎる姿をみて、亜紀がばったりと倒れ込む。
(無理もない…いきなりのメカニック、命の駆け引き…倒れても仕方無い…)
「おぉーいっ‼」
「アリューゼ…」
満身創痍の2人の少女の前に今更のように現れた大男、アリューゼ。
「すげぇっ‼シャバンテを倒したのかよ‼」
倒したのは私じゃなくて亜紀よ…
と、軽くさとす。
「あぁ⁉どういう事だよ?」
聞き返すアリューゼ、もう説明するのも面倒くさい…
「まぁ、とにかく…亜紀が倒したのよ…」
「ほぇー‼すっげーなぁ…」
「まぁ、誰かさんとは違ったわね…第一戦闘中に女の子を置いて…」
ドサッ‼
アリューゼが急に倒れる。
「アリューゼ?なんの冗談よ…?」
近付くに連れて徐々にはっきりと形をだす、それ。
胸の中心からはえて来たような感覚のある日本刀。
アリューゼは死んでいた。
刀の持ち主は周囲にいない…。
「なん…なの…一体なにが起きてるの…」
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