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(あれ…)
いつからこうして居るのだろう…
(んっ…)
凄く頭が痛い。なんだかすっきりしない。
(森の…中…?)
私は周囲を見渡す。
(ここはアラド大陸だ、それは分かる。多分ロリエンの一部だろう…)
そこまで考えてふと気付く
(アラド大陸って…何…?)
自問自答を繰り返す。
(私はココを知っている。しかしココを知らない…)
意味の分からない疑問の最中に、突然大きな悲鳴が聞こえる。
「誰か、助けてッ‼」
セリアだ…あいつまた一人でッ‼
…セリア…セリアって…誰だ…?
またも自問自答。
セリア「そこのメイジさんッ‼」
明らかに自分の事だ。
ゴブリンに囲まれたセリアを背に負い、ぐっとゴブリンを睨む。
今にも襲い掛かって来そうな奴らに、私は先制攻撃を仕掛ける事にする。
「遡る炎の柱よ‼フレイムストライク‼」
まとまったゴブリンが炭屑になる。
「ぐぇぇぇ‼」
実力の違いを知ったのか、逃げ惑うゴブリン達、私はそれを逃がしてはならないと感じた。
「追い詰めろ‼エクストリームマジックミサイルッ‼」
私の手から離れた光は、まるで反射のようにゴブリンに飛び移り、急所に穴を開けた。
「ありがとう、おかげで助かりました…お名前を…」
そう言われ、私は答える
「m…an…a」
…なんだその名前は…私はそんな名前知らない。
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