始まり『1』

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東京。新宿。 帝国産業ビルが連ねる。 第一産業ビル 社長室。 孝平『はい。早急に結果をださせます。 安心してください。 代表。』 30代の若者が電話をしていた。 秘書『社長。会議のお時間です。』 孝平『代表またお電話します。会議ですので、はい失礼します。』 秘書『代表からのお電話でしたか。申し訳ありません。』 孝平『気にしなくていい。まあ親父は話すと長いから 丁度良かったよ』 秘書『今日の資料です。株価の下落や決算も近い為に皆さん苦労していますね』 孝平『どうあろうと結果が全てだ。 不可能なことは望まない。まあ親父の時より仕事やりやすい 環境にしたつもりさ』 秘書『はい素晴らしい社長です。 話しは変わりますが、娘さん今日お誕生日ですよね?』 孝平『由利亜のな。 10歳になるよ。』 秘書『社員一同からのプレゼントです。 つまらないものですが、、、。』 孝平『ありがとう。由利亜も喜ぶよ。』 秘書『ではお車を玄関に待たせてますので。』 孝平『分かった。先に行っててくれ。すぐに向かう。』 秘書『分かりました。』 秘書が部屋から立ち去り、孝平が机から一枚の写真を取り出す。 孝平『静也。お前何処に居るんだ? 由利亜は10歳になるぞ。 友姫奈。君は幸せかな?』
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