3人が本棚に入れています
本棚に追加
/118ページ
2000年夏
新宿の交差点。
孝平『静也。』
静也『すまない。孝平。』
孝平『自首しよう?』
静也『友姫奈を頼む。』
孝平『静也~!!!』
友姫奈『あなた?あなた?大丈夫?』
孝平『夢か。必ず見る夢。もう10年か』
友姫奈『今夜は早く帰って来てね。由利亜が待ってるから。』
孝平『ああ分かってる。誕生日プレゼント買って帰るだけだね。』
由利亜『パパ~。』
孝平『由利亜。おはよう。』
由利亜『おはよ!ママ、パパ。』
何気ない家族の会話
けど由利亜は孝平の子供ではない
10年前行方不明の静也と友姫奈の子供。 孝平は全て嘘をつき 結婚。
秘密を抱えて生きていた。
友姫奈『あなた。今朝手紙が来ていたわ。』
孝平『手紙?ありがと。会社で読むかな。』
由利亜『パパ。ラブレター?』
孝平『違うよ。由利亜。パパ、モテないから(笑)』
由利亜『なんだぁ~ガッカリ。』
友姫奈『由利亜、パパを困らせないの。』
由利亜『は~い』
孝平『じゃあ行ってきます。』
由利亜、友姫奈
『行ってらっしゃい』
最初のコメントを投稿しよう!