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二年生からは、毎週木曜の体育は柔道になっている。
6組の柔道部は正義だけだ。
そしてこの正義は顧問の石河先生が怖い。
たしかに石河先生は、「教師」というより「暴走族」というイメージはある。
しかし一般生徒に対しては、悪い事さえしなければすごく優しい先生だ。
コルト
「なぁ、正義。お前何で毎日『石河先生が怖ぇ』って言ってんの?」
マサヨシ
「ばっ!!おまっ!!こんな所でそういう話はすんな!!」
コルト
「ハイハイ。で、何で?」
マサヨシ
「…。しごきがな、キツいんだよ。常に竹刀持ってるし、何か、どす黒いオーラみたいなのが見える。」
コルト
「オーラって(笑)」
マサヨシ
「いや、真面目に言ってんだよ。」
コルト
「あ、石河先生。おざまーっす。」
コルトは後ろを向き一礼した。
しかし、これは演技である。
すると、正義は素早く体を180゜回転させ、深々と一礼した。
マサヨシ
「おはようございますっ!!!!」
コルト
「…引っかかったな。フェイクだぜ(笑)」
マサヨシ
「ビックリさせるなよ~。は~。マジでビビっちまったぜ。」
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