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「まぁ、こんなもんね~🎵」
勝ち誇ったような満面の笑みを浮かべ、近くに来るなりこう言った。
「今やって見せたのが魔法。
ちなみに、この廃工場の中には、魔界へ続くゲートが開いていて、魔物がそこから出て来て、住み着いてるの。
幸いここにはあまり強いのは来ないけど。」
「カッコイイじゃん✨」
流河が素直に感想を述べると、
「アンタもやるの!」
莢華に首を捕まれ、引き戻されそうになったが
「あ、もう夜遅いんだっけ💧
じゃあ、明日昼休みに全部説明するから。
じゃね。」
いきなり走って帰る莢華の背中に流河は、
「あぁ、じゃ…」
と、気の抜けた声で応じると、一際強い風が吹いた。
それと共に我にかえる。
「って…
此処は何処だよおぉぉぉ!!」
言いながら、帰り道を探す。
大体通ってきた道は感覚で覚えていて、割とすんなり家にたどり着いた流河は、鞄を置いてすぐにベッドへ倒れ込んだ。
「何なんだ…アイツ…」
そんな事を思いながら、深い眠りに落ちていった…
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