神坂悠・相田心

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ぺったぺったとスリッパを鳴らして楽しそうに歩く少女は、今が授業中にも関わらず廊下を徘徊していた。 授業中に不審者対策の見回りしている教師はそれをちらりと見た後、少女の存在をわざとらしく視界から除外すると見回りを再開する。 "家族を皆殺しにした女" そんな馬鹿げた噂がこの学校全体に広まっているため、彼女は誰からも咎められずに何かを探してふらふらと徘徊している。 …その少女の名前は神坂悠。 何かが壊れている少女だった。
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