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鳴海の半ば,いやほぼ強引な勧めにより
時夜宅に向かう二人。
(なんでアイツはついてきてくんないんだよ~💦
まだ付き合ってもないのに…めちゃ緊張すんじゃん)
もちろん時夜の家に行くの
なんて初めての紗耶美。
普段は明るくうるさいくらいなのにあまりの緊張からか無口になる。
飲酒喫煙,ケンカ,ときたまバイク。
悪さをする不良少女も好きな男の前では普通の娘となんら変わりない。
…そう。紗耶美は時夜が好きなのだ。
そんなことに気付くはずも
ない時夜は
(なんだコイツ💦全然喋らねーじゃん,いつもはうるせーのに…)
普段から無口なくせにこういう状況は気にかかるようだ
「トッキーって何人と付き合ったことあんの?」「っあ,え?えとー…」
いきなりの不意打ちの如き問い掛けにどもる
ダサいぞトッキー💦
「二人かな」
「えっ💦マヂで」
「すんませんねー経験少なくて」
「いやいや,モテそうなのになぁって思ってよ」
「全然。怖い怖いって」
「そかなぁ?…
カッコイイのに」
「ん?」
嬉しそうな顔で聞き返す。
聞こえてるのに…
「なんにも~💦」
「なんだよ?お~?」
なんてやらしい奴なんだ。
そんなことを
しているうちに目的地に
到達してしまった。
「ここか?」
「ここだ」
(あらら~,遂につれてきちまった💦まぁ久々だしな女家に来るの……けど緊張すんなオイ💦ヤベー)
内心ドキドキだが
顔には出さない出せない
ポーカーフェイスなトッキーであった。
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