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『なにぼさっとしてるのですか!!』
光の精霊に怒鳴られて俺は我にかえる。
すると目の前にいた暴走獣が首をもたげているのが目についた。
シュンは今がどんな状況なのか一瞬で理解できた。
でも理解したくない状況だった。
――喰われる!?
しかしそんな事を考えているうちに暴走獣は躊躇うことなくシュンに迫っていた。
大きく開いた口から覗く鋭い牙は死の羅列に見えた。
「ぁぁぁぁぁぁ……。」
シュンはパニックになったいた。
恐怖か…。
絶望か…。
それとも、
死か…。
なんだかわからなかった。
避けたくても、足が震えて動けない。
―もうダメかもな…。
死を覚悟した瞬間だった。
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